原稿執筆日:2019年1月22日
日本航空(JAL)は2018年12月4日に「特典航空券PLUS」(以下、PLUS)という特典航空券予約サービスを導入しました。これによって特典航空券のとりやすさが劇的に改善され、ユーザーの利便性が上がりました。
「PLUS」導入で何が変わったか
- 従来ならキャンセル待ちとなる日程でも、追加マイルを払うことで予約できる日が増えた
- 一部の路線で必要最低マイル数が減った
- 特典航空券のルールに変更があった
順番に解説します。
人気の出発日でも予約がとれる日が増えた
※画像はJAL HPから(2019年1月22日時点)
例えばGW、夏休み、お盆、年末年始などは予約が混み合い、有償航空券ですらなかなか予約がとれないなか、特典航空券は絶望的にとりにくいイメージです。そのような混み合う期間でも、PLUS導入後、追加のマイルを支払うことで特典航空券を予約することができるようになりました。
例えば、成田⇔ホノルルの旅程では、片道必要マイル数は20,000マイル、往復合計必要マイル数は40,000マイルです。従来のJALの予約システムだと、例えば往路が20,000マイルとして特典航空券の席が空いていても、復路が混み合う日程のため20,000マイルとして席が空いていないと、往復で予約がとれないので、往路を片道予約して復路は有償航空券を買うか、あるいは復路のキャンセル待ちを続けるかしなければならず、マイルが使いづらい状態となっていました。
PLUS導入後は、上記の例だと、復路便に対して追加マイルを支払うことで復路便をキャンセル待ちすることなく、その場で往復の特典航空券を手配することができるようになります。例えば往路は20,000マイル、復路は35,000マイルで予約するといった具合です。
特典航空券の予約では、これまで片道がとれずに歯がゆい思いをした人が多かったと思いますが、まさに今回、JALはかゆいところに手が届くサービスを導入してきたと言えると思います。
一部の路線で必要最低マイル数が減った
PLUS導入後、一部の路線では最低必要マイル数が引き下げられました。
下記はその一例です。
- 日本→シンガポール 片道最低必要マイル数 17,500マイル→12,000マイルに引き下げ
- 日本→ホーチミンシティ 片道最低必要マイル数 17,500マイル→13,000マイルに引き下げ
- 日本→フランクフルト 片道最低必要マイル数 27,500マイル→23,000マイルに引き下げ
シンガポールで5,500マイル、ホーチミンシティとフランクフルトは4,500マイル引き下げられています。
マイルは溜まってきたけど、わずかマイルが足りなくてこれまで特典航空券の予約ができなかった方は、もう一度JALの必要マイル数早見表を見返してみてください。もしかしたら、予約できるかもしれませんね。
特典航空券のルール変更
特典航空券のルールが一部変更になっています。下記が大きな変更点です。(抜粋)全てのルール変更を見たい場合は直接JAL HPでご確認ください。
従来のルール | 新ルール | |
利用区間 | 往路・復路それぞれ 国際2区間、国内1区間まで | 往路・復路それぞれ国際1区間、国内1区間まで |
利用クラス | 異なるクラスの組み合わせ可 | エコノミー・プレミアムエコノミー・ビジネスクラス: 異なるクラスとの組み合わせ可 ファーストクラス:異なるクラスとの組み合わせ不可 |
キャンセル待ち | 可 | エコノミー・プレミアムエコノミー・ビジネスクラス:不可 ファーストクラス:可 |
予約変更 | 可 | 不可 |
JAL国際線 利用制限期間 | あり | なし |
一番気になるのは予約変更不可になった点ではないでしょうか。もし仕事などの都合で予約変更したくなったらどうしようかと思いますが、安心してください。全く変更できないというわけではありません。一度手配した特典航空券を払い戻し、別の旅程で再手配するだけです。このとき、手配済みの特典航空券は3,100円で払い戻しできます。(日本以外の地区は3,100円相当額)
次に、利用区間数が減っています。新ルールでは、往路復路それぞれ国内線1区間+国際線1区間まで手配可能となっています。
少しルールが厳しくなったように感じますが、PLUSで特典航空券を手配しやすくなったこととのトレードオフといったところでしょうか。
皆様もぜひ特典航空券PLUSで予約してみてください。