まるで空に浮かぶソファ
原稿執筆日:2017/12/19
前のページでは、ファーストクラスの導入路線、料金、マイルを使ってファーストクラスに乗ることはできるかなどついてご紹介しました。ここからはチェックイン・ラウンジ・機内サービスについてご紹介していきます。
ファーストクラスの魅力を余すことなくお伝えしていきたいと思います。
チェックイン
ファーストクラス専用カウンター(イメージ)
ファーストクラスのチェックインでは専用カウンターを利用できます。他のチェックインカウンターと違って、とても豪華な感じです。搭乗前の時点で、他の人とは違うファーストクラスの優越感を味わうことができます。エコノミークラスのチェックインカウンターはいつも大混雑ですが、ファーストクラス専用カウンターではほとんど並ばずにチェックインができるのも嬉しいですね。それに空港に来る時にはスーツケースなどの荷物があって煩わしいですが、チェックインがスムーズだとそれだけで身軽に旅行を楽しめます。
また、ファーストクラスは手荷物を合計45kgまで預けられますので、荷物が多くても安心です。(ただし、1個あたりは32kgまでに抑える必要があります。)また、手荷物にファーストクラスタグを付けてもらえますので、飛行機を降りた後、他の人より優先して手荷物を受取ることができます。(私はよく北海道・札幌に旅行しますが、このファーストクラスタグがあると、ターンテーブルで手荷物がすぐに出てきて、1本早い電車に乗れる時があって嬉しいです。結果としてその後の旅行もスケジュール通り進みます。)
チェックイン後はダイヤモンド・プレミア専用セキュリティゲートで保安検査を通過→ラウンジへ進むことができて、まさにストレス知らずです。
ダイヤモンド・プレミア専用セキュリティゲート
空港で並ぶ場所は大きく分けて3箇所あります。チェックインカウンター、保安検査場、そして搭乗ゲートです。ファーストクラス利用時は、そのいずれの場所でもほとんど並ぶことがありませんので、とても快適です。保安検査場では、手際が悪いと後ろの人をイライラさせてしまいます。荷物を素早く出し入れするなどして気を配る必要がありますが、「ダイヤモンド・プレミア専用セキュリティゲート」では、そもそもあまり人が並んでいませんので、比較的自分のペースでゆったりと準備をしながらセキュリティ通過ができます。
ラウンジ
(画像はJAL HPより引用:https://www.jal.co.jp/dom/service/lounge/hnd/diamond.html)
ファーストクラスに搭乗する場合、ラウンジが利用できます。ラウンジには2種類あります。
- ダイアモンド・プレミアムラウンジ(新千歳・羽田・伊丹・福岡の4空港に設置あり、沖縄には設置なし)
- サクララウンジ
空港別ラウンジ一覧はこちらから確認できます。
ダイアモンド・プレミアムラウンジは
- ファーストクラスに搭乗する旅客
- JAL国際線ファーストクラスへ乗り継ぐ旅客
- JMBダイヤモンド・JGCプレミア各会員
- ワンワールドステータス「エメラルド」会員
- ファーストクラスを利用する人の同伴者1名
が利用できます。
サクララウンジは上記の資格に加え、
- JMBサファイア会員、JALグローバルクラブ会員、JMBクリスタル会員
- ワンワールド「サファイア」会員
の旅客が利用することができます。
サクララウンジもかなりクオリティ高いですが、せっかくファーストクラスに乗るのでしたらダイヤモンド・プレミアムラウンジを利用したいところですね。(利用できる人がかなり限られているということもあり、サクララウンジよりダイヤモンド・プレミアムラウンジの方が空いていると思います。)
ラウンジの詳細については、また別のページで特集としてお伝えしたいと思いますが、今回は簡単に羽田空港にあるダイヤモンド・プレミアムラウンジのサービス例をご紹介しておきます。
(画像はJAL HPより引用:https://www.jal.co.jp/dom/service/lounge/hnd/diamond.html)
ラウンジ内にライブラリがあります。PC/スマホ/タブレットなどでちょっとした調べ物や仕事をしたい時などに使えて便利です。コンセントが設置されていますので、作業と同時に充電も可能です。
また、ラウンジの広さですが、かなり広いと思います。北ウイング185席、南ウイング115席あります。
さて、お腹が減ってきたらラウンジで食事をすることもできます。
(メニュー部分記事更新:2017/12/19現在)
JALスペシャルメニュー
(終日提供)メゾンカイザーのパン(3つ星レストランで提供されているパンです)
(11:30-営業終了時間まで)JAL特製焼きカレーパン
スペシャルメニューについては、時々変わると思いますので、最新の情報はこちらのページでご確認ください。
通常メニュー
(終日提供)左からボルシチ風トマトスープ、味噌汁、おにぎり
この他、ドリンク、アルコール類、おつまみ、新聞、雑誌があります。ラウンジはパノラマビューの絶景で、飛行機の離発着を見ることができます。出発まで退屈しないですね。
軽食のメニューは変わることがあると思います。旅行の度に、ラウンジにどんな軽食があるか楽しみですね。
その他にも下記の設備があります。
- 専用手荷物クローク
- 無線LANサービス(Wifi)
- シャワー(6:30〜)
- 喫煙室
- トイレ
機内サービス
ファーストクラスといえば、良いシートと温かいおもてなしですね。また、エコノミークラスやクラスJとは違って、しっかりした食事が付くのも嬉しいポイントです。さっそく機内ではどのようなサービスがあるのか、ご紹介していきます。
(画像は全てJAL HPから引用:https://www.jal.co.jp/dom/service/f/seat/)
シート
まず、ベージュの革張りシートは見た目が華やかで、見た瞬間に気分が上がります。もともとボーディングブリッジから機内に入る時は少しテンションが高くなりますが、ファーストクラスに乗る時点でワクワクします。早速、シートに座ってみると、ゆったりとしていて柔らかく包み込んでくれる感じです。そもそもクラスJもシートの出来が十分にいいのですが、ファーストクラスのシートは質感といい、広さといい、別格に良いです。仕立ての良い、上質なソファのようで、心地良いです。
ほとんどのシートは2席で1組になっていますが、機材によっては一部1席だけの席もあります。2席の中央にはプライバシーパティション(間仕切り)があり、隣に他の人が乗っていてもほとんど気になりません。シートを倒すとさらに横の人は気にならなくなります。そのため、プライベートな空間は確保されていると感じました。テーブル・読書灯・小物置き・大きめのヘッドレストなど、もちろんすべて揃っています。
気になるリクライニングですが、国内線仕様の機材ですので、国際線のようにフルフラットにはなりませんが、かなり深く倒れるので気持ちよく眠れます。まるで、空に浮くソファといったところでしょうか。目を閉じると不思議と眠くなくても眠りに落ちてしまうくらい快適です。シートが倒れる角度については、さすがに機内で測るわけにはいきませんでしたので正確な数値はわかりませんでしたが、、目測でおおよそ40度くらいはあるのではないかといったところです。国内線としてはさすがのフルスペック、素晴らしく快適なシートです。
おもてなし・機内食
話を「おもてなし」に切り替えますが、まず機内に入るとCAさんが上着を預かってくれます。その時点で、なんだかちょっと高級なレストランに来たような気分です。離陸してしばらくすると、機内食がサーブされます。
機内食というと「国際線はちゃんとしたのが出るけど、国内線はおつまみ程度だよね」というのが一般的かと思います。その常識はファーストクラスでは違います。国内線でも、ファーストクラスではしっかりとした食事が出るのです。
食事内容は乗る便の時間帯で分かれています。
- 朝食(~10:29発まで)
- 昼食(10:30~16:59発まで)
- 夕食(17:00発~)
沖縄線は18時以降に到着する便には夕食が提供される
朝食例(12月 羽田発便)
昼食例(12月 羽田発便)
夕食例(12月 羽田発便)
特にオススメなのは夕食です。JALと有名レストランや料亭が提携して機内食を作っています。提携店は毎月変わるようです。空の上でこんな美味しいものが食べられるなんて、幸せです。
ドリンクメニューもたくさんあり、シャンパン・ビール・焼酎・赤ワイン・ハイボール・コーヒー・お茶・ソフトドリンクなどを楽しめます。食事・ドリンクメニューの内容は毎月変わります。こちらのページで搭乗する便の機内食を確認できます。
その他の機内サービス
左上から「上着お預かりサービス」、「JALオリジナルの香り」、「テンピュールのクッション貸出」、「新聞」、「スリッパ」、「SONYノイズキャンセリングヘッドホン貸出」、「モバイルバッテリー貸出」
かなりくつろげる環境が整っていますね。地味に嬉しいのはモバイルバッテリーかもしれません。JALの場合、国際線はほとんどの機材でUSB電源があり、スマホなどを充電できますが、(私が知る限り)国内線はUSB電源を装備していないと思いますので、モバイルバッテリーの貸出は重宝するかと思います。
前のページではファーストクラスの導入路線・料金・マイルを使った予約方法についてご紹介しています。