JALのファーストクラスは意外と高くない?!
原稿執筆日:2017/12/15
ファーストクラスはゆったりとしたシート・心地よいおもてなしで最高の旅を満喫できますが、とても高いイメージがありますね。ビジネスクラスですら高額なイメージですから、ファーストクラスなんて自分には縁がないと思ってしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、実は国内線のファーストクラスはみなさんが思っている程高くないことがあるのです。この記事では、JAL国内線ファーストクラスのサービスや料金などをご紹介していきます。
導入路線
主要4路線にファーストクラスの設定があります。
- 東京(羽田)⇔福岡
- 東京(羽田)⇔札幌(新千歳)
- 東京(羽田)⇔大阪(伊丹)
- 東京(羽田)⇔沖縄(那覇)
※路線としてはファーストクラスの設定はあるが、ファーストクラス仕様でない便での運行もありますので、予約時にはファーストクラスがある機材のフライトで予約をする必要があります。
こちらのページからPDFデータ「JAL国内線時刻表」をダウンロードすると、フライトスケジュールとファーストクラスの設定有無を確認できます。
2018年1月9日〜2018年2月28日までの時刻表を確認すると、
- 羽田⇔福岡は1日に17本フライトがあり、そのうち16本のフライトにファーストクラスが設定されています。
- 羽田⇔札幌は1日に16本フライトがあり、そのうち14本のフライトにファーストクラスが設定されています。
- 羽田⇔大阪(伊丹)は1日に15本のフライトがあり、そのうち15本のフライトにファーストクラスが設定されています。
- 羽田⇔沖縄は1日に12本のフライトがあり、そのうち3本のフライトにファーストクラスが設定されています。
料金・お得な予約方法
ファーストクラスに乗るには2通りの方法があります。
- 事前にファーストクラスを予約して乗る方法
- エコノミークラス格安運賃を購入しておいて、出発当日にファーストクラスに空きがあったら追加料金を支払ってアップグレードする方法(事前にファーストクラスを買うより安くておすすめ)
まずは、1.事前にファーストクラスを予約して乗る方法をご紹介します。
JALの割引運賃といえば「先得」運賃は皆さんご存知かと思いますが、残念ながら事前にファーストクラスを予約できる運賃に「先得」の設定はありません。その代わり、以下6つの割引運賃があります。(便によっては設定のない運賃もあります。)
- 特便割引21(ファーストクラスを事前予約するなら最安)
- 特便割引7
- 特便割引3
- 特便割引1
- ビジネスキップ(JALカード限定)
- 往復割引
特便割引は「特便割引21」・「特便割引7」・「特便割引3」・「特便割引1」の4種類があり、運賃名のお尻の部分についている数字が搭乗日の何日前まで購入可能かを示しています。例えば特便割引21の場合は、フライト出発の21日前まで(その運賃で空席があれば)購入可能という意味です。一般的に飛行機の料金は出発日に近づくにつれて料金が上がります。ですので、特便割引21が(ファーストクラスを事前予約できる)3種類の運賃の中でも最も安い運賃となります。
ビジネスキップは出発日当日でも買える割引運賃です。ただし、JALカードで予約・決済が必要です。往復割引も出発日当日に買える割引運賃です。ビジネスキップ・往復割引ともに、当日でも買えるとだけあって、値段はかなり高いです。やはり、ファーストクラスに安く乗りたいなら、特便割引を狙った方がいいでしょう。
さて、気になるファーストクラスの料金ですが、以下が料金例です。
(2017年12月15日現在 実際に空席がある便を照会)
※1名あたりのファーストクラス料金
旅程例1
(往路)2018年1月12日(金) JAL513便 羽田(11:30発)→札幌・新千歳(13:05着) 28,990円(運賃:特便割引21)
(復路)2018年1月14日(日) JAL528便 札幌・新千歳(21:00発)→羽田(22:40着) 28,590円(運賃:特便割引21)
⇨往復で57,580円(往復ともまだ空席がありました)
旅程例2
(往路)2018年2月2日(金) JAL901便 羽田(06:25発)⇨沖縄・那覇(09:20着) 31,490円/運賃:特便割引21
(復路)2018年2月5日(月) JAL908便 沖縄・那覇(13:40発)⇨羽田(15:50着) 25,190円/運賃:特便割引21
⇨往復で56,680円(残り空席はわずかでした)
ファーストクラスと聞くと、とんでもなく高いイメージがありますが、実際には十分に手が届く価格なのです。ここが国際線と大きく違うところです。(国際線のファーストクラスだと何十万、下手したら何百万もすることがあります。)上の国内線旅程例では札幌・沖縄どちらも往復で6万円を切っています。ホテル代を少し安く抑えられれば、十分にアリな価格です。普段仕事を頑張っている自分へのご褒美としてファーストクラスで旅するのもいいかもしれませんね。
続いて、2.格安運賃を購入しておいて、出発当日にファーストクラスに空きがあったら追加料金を支払ってアップグレードする方法についてご紹介します。
まず、エコノミークラスを割引運賃(先得割引、特便割引等)で事前に予約・購入しておきます。出発当日、早めに空港に行き、ファーストクラスが空いていたら、チェックイン時に自動チェックイン機(または有人カウンター)で追加料金8,000円を支払うことでアップグレード手続きができます。この方法は(当日空席があれば)一番安くファーストクラスに乗れるので、安く良い座席で旅行を楽しみたい場合はおすすめです。
下記が旅程・料金例です。(この原稿を執筆している時点では2017年度下期の先得が発売されてからだいぶ時間が経っているいるため、現時点での空席状況ベースではあまり参考になりません。ウルトラ先得のように、75日前までしか買えない運賃もあります。そのため、下記の例は仮に過去に先得が発売直後に空席があって予約がとれていたら、という前提で書いています。)
旅程例1
(往路)2018年1月12日(金) JAL513便 羽田(11:30発)→札幌・新千歳(13:05着) 11,800円/運賃:ウルトラ先得/ 当日ファーストクラスに空きがあったら、+8,000円でアップグレード可能
(復路)2018年1月14日(日) JAL528便 札幌・新千歳(21:00発)→羽田(22:40着) 12,400円/運賃:ウルトラ先得/当日ファーストクラスに空きがあったら、+8,000円でアップグレード可能
⇨往復合計で40,200円でファーストクラスに乗れる(はず)!
ファーストクラスを事前予約した場合と比べて17,380円お得!
旅程例2
(往路)2018年2月2日(金) JAL901便 羽田(06:25発)⇨沖縄・那覇(09:20着) 16,200円/運賃:ウルトラ先得/当日ファーストクラスに空きがあったら、+8,000円でアップグレード可能
(復路)2018年2月5日(月) JAL908便 沖縄・那覇(13:40発)⇨羽田(15:50着) 14,200円(運賃:ウルトラ先得/当日ファーストクラスに空きがあったら、+8,000円でアップグレード可能
⇨往復合計で46,400円でファーストクラスに乗れる(はず)!
ファーストクラスを事前予約した場合と比べて10,280円お得!
このように、エコノミークラスの格安運賃を購入しておいて、当日アップグレードしたほうがお得にファーストクラスを利用できます。ただし、この方法はファーストクラスを事前予約する方法に比べて、デメリットがあります。
- エコノミークラス格安運賃、ウルトラ先得・スーパー先得・先得を予約・購入するには、予約発売と同時に間髪入れずに予約をする必要があります。皆さん発売開始日時に合わせてPCやスマホで待ち構えていますので、同じように乗り遅れずに予約をする必要があります。ちなみに、2018年4月〜10月の先得が発売になるのは、例年の傾向からしますと、2018年1月頃ですので、お見逃しなく。(先得の発売日についてはこちらのページで詳しく解説しています)
- 仮に先得の運賃を予約・購入できたとしても、格安運賃ですから予約の変更はできませんし、キャンセルチャージも高いです。
- 当日にファーストクラスに空きがない場合もあります。空きがなかったら、諦めてエコノミークラスに乗ることになります。スマホのJALアプリやPCでJAL HPから当日でも空席の確認はできますので、ファーストクラスに乗れそうかどうかはある程度見当がつきます。しかし、同じ考えの人が先に空港に来てしまった場合は、ファーストクラスを取られてしまって乗れなくなることもあります。往路はなるべく早く空港に行ったほうがいいでしょう。復路はファーストクラスに乗るために空港に早く行くことになると、せっかくの現地での滞在時間が短くなってしまいますので、復路はあまりファーストクラスに乗ることにこだわらないほうが良いかもしれません。
マイルを使ってファーストクラスに乗ることはできるのか
国内線では、エコノミークラスとクラスJには特典航空券がありますが、残念ながらファーストクラスには特典航空券はありません。(ちなみに国際線にはファーストクラスの特典航空券はあります。)
また、国際線にはあるアップグレード特典が、国内線にはありません。したがって、一見マイルではファーストクラスに乗れないかと思うのですが、別の手段があります。マイルをeJALポイントに交換し、そのeJALポイントでファーストクラスの航空券を買うことはできます。
eJALポイントについてはこちらのJAL HPで詳しく説明されています。